健康的な食生活を意識していても、実は栄養が不足していることがあります。この記事では、私たちの暮らしにおいて特に不足しやすい6つの栄養素と、それを補うための食材・習慣をご紹介します。
「バランスの取れた食事」と聞くと、果物、野菜、全粒穀物、タンパク質をしっかり摂ることを思い浮かべるかもしれません。でも実際には、すべての栄養素を完璧に摂取するのは簡単ではありません。
多忙な日常、加工食品への偏り、食事制限など、現代のライフスタイルは理想的な栄養バランスを崩しがち。このような背景から、日々の栄養補給にサプリメントを取り入れる方が増えています。
今回は、パートナーコのアスリート/ウェルネスカウンシルメンバーの知見を交えながら、注目すべき6つの栄養素をご紹介します。
より健康になるための6つの栄養サポート
1. ビタミンB12 – エネルギーの源
体のだるさや集中力の低下を感じる方は、ビタミンB12不足かもしれません。食べ物をエネルギーに変え、脳の働きをサポートするこのビタミンは、最大35%の人が不足している可能性があるとも言われています(1)。
含まれる食品例:イワシ、サバ、しじみ、アサリ、のり、レバーなど
ポイント:水溶性のため摂りすぎても排出されますが、光や空気に弱いため、新鮮な食材を選んでスープなどで効率的に摂るのがおすすめです。
2. ビタミンC – 免疫力と美容の味方
免疫機能に欠かせないビタミンC。肌の健康維持や老化予防、DNAの保護などさまざまな働きがあるにもかかわらず、毎日十分な量を摂取できていない人が多いのが現実です。
ウェルネスカウンシルのメンバーであるマリア・トーレスさんは、ビタミンCの効果についてこう説明します:
– 肌の健康をサポートし、老化を防ぐ
– DNAの完全性を維持する
– 免疫系と循環器系の活動をサポート
– 健康的な血糖値の維持
含まれる食品例:ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、キウイ、柿、イチゴなど
ポイント:水溶性なので、加熱調理する場合はスープごと摂取すると効果的です。
3. ビタミンD – 骨と健康の守り手
ビタミンDは日光を浴びることで体内で合成されますが、現代人の多くは屋内生活が中心。結果、40%以上の人が不足しているとされています(2)。
含まれる食品例:しらす干し、いくら、鮭、サンマ、干し椎茸、卵黄など
アドバイス:骨の健康維持のためにも、日光を浴びる時間を増やす+食材の工夫を心がけましょう。
4. 食物繊維 – 腸と全身の調子を整える
腸内環境を整える食物繊維。実は大人も子どもも95%が推奨量に達していないという調査結果もあります(3)。
含まれる食品例:玄米、オートミール、きのこ類(干し椎茸など)、海藻類、さまざまな野菜
おすすめ習慣:主食を白米から玄米に、いつもの野菜を少し多めに取ることを意識しましょう。
5. 抗酸化物質 – 若々しさと健康を守る
抗酸化物質はフリーラジカルと戦い、酸化ストレスから体を守ります。アンチエイジングや内側からのケアを目指す方に必須の栄養です。
含まれる食品例:ブルーベリー(アントシアニン)、レンコン(タンニン)、緑茶(カテキン)、トマト(リコピン)、鮭(アスタキサンチン)、ショウガ、ナッツ類など
取り入れ方:彩り豊かな食材を意識することで、自然と抗酸化物質が摂れます。
6. タンパク質 – 筋肉も代謝もサポート
タンパク質は筋肉だけでなく、ダイエットや体づくりにも欠かせません。目標量を摂取するのは意外と難しく、サプリメントの活用もひとつの選択肢です。
含まれる食品例:鶏ささみ・胸肉、卵、魚、大豆製品、乳製品、赤身肉
工夫ポイント:高タンパク・低脂肪な食材を中心に、食事全体のバランスを整えていきましょう。
<参考文献(英語)> (1) National Library of Medicine, Population Status of B12
(2) National Library of Medicine, Prevalence of Vitamin D Deficiency in US Adults
(3) National Library of Medicine, Closing America’s Fiber Intake Gap